「セジー」との出会いと決め手
便利さを求めて行き過ぎた消費社会により多くの生態系が壊されていく現実を見て、誰もが胸が痛むことでしょう。
僕も学生の頃から意識が変わり、自分なりに生活へ工夫を取り入れて生きてきました。
例えば、ベジタリアンを試したり(今は鳥、魚、ジビエをいただくことあります。この話はまた別の機会に^ ^)
車をもたない生活を選んだり(まだ免許をとったことがない)
エアコンを使わない(部屋に設置しない)生活してみたりなど
他人や家族に迷惑をかけることもありました。
そんな中、使い捨てプラスチック問題が深刻化し出したタイミングでこの植物に出会いました。
本場ベトナムでセジーに魅了されてすぐに製造会社を始めることを決意した親友から
「一緒にやらないか?」と誘われ
僕も現地に足を運び自分の目で確かめました。
決め手となったのは世界の社会課題に対する意識の拡大
それに伴う法律の見直し
とてつもないストローの消費量(世界で毎日約20億本!)
そして、自然環境の要素が全て揃っている南ベトナムだからこそできることです。
また、このプロジェクトに誘ってくれた相方との絆、今までの経験を生かしてもっと具体的なインパクトを残したいという気持ちが強くなったからです。
サステナブルを忘れるほど、普通に「いいもの」
ビジネスや商品を通してサステイナブルな世界を目指すということについてよく考えます。
ものを作って、ものを買う。
サービスを提供して、利用する。
ビジネスや商品の影響力が大きいのはもちろん
そういう風にしか貢献できない生活
立場
街
金銭的余裕
マインド、などなど
もあります。
生活に大きな変化を取り入れずに、まず「できることから精神」で考えるならとても有効な手です。
しかし、本当の意味でサステイナブルな世界を実現するなら、企業と消費者の関係性というフレームの中だけでは不可能だということは言うまでもありません。
昔ながらの生活、自然のせつりにかなった生き方をしている現代人、諸先輩の方々は行動をもってこれを証明しています。
企業、民間、行政、みんなの協力が必要ですし
また、今までの破壊の道を進んできた現状の主な要因について考える必要があります。
それは、意外と政治や経済以外に、伝統、宗教、習慣、安心などを問い、知性とは何かを問うことでもあります。
ではその中で、商品の良さは何かと言うと、問題解決以外に「きっかけ」だと思います。
エシカルとかサステイナブルとか
今までは「堅い」イメージがあって
「敷居高い」と思っている人が多いようです。
興味ある人にとっては熱くなれるけど、一般の人には
ピンとこない
頭に入ってこない
生活に落とし込みにくい
面白くない
正直めんどうくさい
どうせ変わらない
と思う傾向があります。
そうなるとニッチで終わってしまいます。
本来は皆の生活の基盤となるはずなのに。
もっと楽しい
参加しやすい
面白い
かっこいい
とされていたらかなり社会は変わると思っています。
この先さらに大事になっていく一方ですし、これを忘れずに事業を展開してまいりたいと思います。
セジーは確かにすごくサステイナブルだが
使ってみればそんなことも忘れてしまうくらい、普通に「いいもの」だということを感じてもらいたい。
消費習慣を改めて考えるきっかけになれば嬉しいです。
対立ではなく、協力と融合
ビジネスに関しては、「競争」は避けて通ることができないものです。
競争のおかげで人は成長し強くなり
甘くない世界に馴染ませてくれる一つの教訓でもあります。
ただ、この競争が「対立」になると逆効果がある場合もあります。
様々な面では今世界がいい方向に進んでいる一方、
対立や二極化も今増しています。
サステイナブルの領域でも対立が続く限り持続可能な未来が遠くなるだけです。
繰り返しますが、地球環境が良くなるには皆の力が必要になります。
ものづくりや販売に関しては
未来に向けて国や地方レベルでイノベーションとインセンティブを駆使した実験を行いながら、過去の教えや人道的なアプローチを取り入れるというnew × oldの融合が見たいと思っています。
安さは本当は安くない。
これから日本もどんどん意識と法律が変わり始め
今まではなんとも思っていなかったもの
当たり前に使っていたサービスもまた変わり
例えばストロー1本でも安ければいいという思考も変わります。
なぜなら、経営者や消費者にとってはもちろん安い方がいいのですが、その安さについてくるエクスターナリティ(外部への影響)を考えると本当は安くないからです。
汚した環境をまた綺麗にするには莫大な金額と労力がかかり、最終的にまた個人に負担が回ってきます。
セジーのような多面的にサステイナブルなものがスタンダードになれば
サーキュラーエコノミーの前進につながります。
都会と田舎暮らしのギャップも少し埋める事ができます。
価値観の異なった人同士のギャップもです。
つまり、団結です。
それに貢献できれば嬉しいです。
産業に関しても、将来的にもっと協力し合える、近所の花屋やクラフトビールのように楽しくシーン全体の底上げを目指せるものになれたら、より大きく具体的なインパクトを残せると思っています。
セジーで飲む時は、少しでも優しい気持ちになってもらえたら嬉しいです。
飲んだ後、またふとした時に本人の中に何らかの変化を感じてもらえたら最高です。
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